1941年広島県で生まれ、裕福な資産家の3人兄弟の末弟として生まれる。
しかし、1953年「スターリン暴落」により一家は資産を失い、加藤家は没落。
その後、広島市内の高校を卒業後、早稲田大学商学部へ進学する。
そして、卒業後、1968年岡三証券に入社する。しかし、1年たらずで岡三証券を退社。
退社後は自身で口座を開き運用を始めるが、1973年黒木徳証券の歩合外務員として再び、証券会社へもどってくる。 1973年に黒川木徳証券の歩合外務員として兜町に復帰した加藤暠氏は、総会屋と裏社会の企業を通じて大企業の経営者や政治家に近付き次々と顧客化し、いくつかの仕手戦を成功させていく。しかし一夜にして強力な仕手軍団ができ上がった訳ではない。

加藤暠氏は1976年頃には銀座に個人事務所を開設し、「ダイヤル投資クラブ」「日本橋ダラー」「日本橋信用」などという投資グループを組織した。
最初は今でも良くある株の情報家であったが、やがて、殆どの推奨銘柄が数倍に暴騰していくところが他と違っていた。 「日本橋信用」は中小企業のオーナーや訳ありの大企業オーナー・右翼系の政治家や裏社会の資金グループなどを取り込んで力を付け、その背後に加藤暠氏の岡三証券の後輩グループや他の歩合外務員グループが組織化され一大仕手グループに成長を遂げていった。 そしてこの頃、加藤暠氏は当時の自民党参議院のドンと言われた参議院議員・玉置和郎と親交が始まり、玉置和郎は強大な組織と膨大な資金力を持つ宗教団体との強力なパイプを持っていたため、加藤暠氏と日本の右翼の大立者・笹川良一を結びつけたのであった。
一方、一代で無名の東北林業という小さな会社を相互銀行業界6位の平和相互銀行に成長させた小宮山英蔵は、関連会社を次々と設立して買収や乗っ取りを繰り返していたが、この頃、側近の紹介で加藤暠氏と繋がりを持った。